"お前の背中を守れるのは俺だけだ"

"羽久安がグズグズしてるの見てると腹立つ"

"羽久安…愛してたよ"

お前はつくづく私の心を奪っていったよな。

奪って行ったまんま居なくなりやがって…。

颯斗…私も愛してるよ。

「本当にいいの?」

「…うん」

「…わかった」

私、蝶野羽久安16歳の春…蝶羽を捨てた。