「...っち...よ。」




おかしいな。どうして私の好きな人の声がするんだろう。


あなたは毎年13日に来てくれる。

16日に来たことなんて一度もないのに。



「着いた。」


あなたの声を私が聞き間違えるはずはやっぱりなく。

聞こえてきたのは、私の大好きなあなたの声だった。




「ここ?」


私のないはずの心臓が、ぎゅんとなった。