「ね、ぶっちゃけ、浦野とつきあってんの?」


佐久間先輩から、いきなり追及された。


「それはないです、遠距離ですけど彼いますし」


「あ、大阪にいるんだ」


「そうです」


「続くといいけどねー」


「もしかして佐久間さん、遠恋の経験者ですか?」


「うん、私はダメだったな。


お互いに信じきれなかった」


「そうですか・・・」


「杉森はがんばりなよ、応援してる」


「ありがとうございます」


ランチを食べながらいろいろな話をして、帰りにコンビニへ寄った。


「会社の通勤中、なるべくいろんなコンビニをのぞいて、どんなチョコが陳列されてるのかチェックするようにしてね。


自社も他社も関係なく」


「はい」


佐久間さんは他社の新製品のチョコを買い、私は自社のリニューアルしたチョコを買った。


デスクに座って、お互いにチョコを食べた。


「この新製品、おいしいですね」


「うん、悔しいけど、このとろける感じがすごくいい」


「メグ、チョコばっかり食うてたら太るで」


お昼から帰ってきたらしい昴が、言いながら私のチョコをつまんだ。


「仕事だし、ってちょっと、取んないでよ!」


「太らんように協力してやってるんやで、感謝しいや」