42歳 主婦 旦那様に片思い中【佳作受賞】

もう、どうしよう!?

こんなの慣れてないから、困るよ。

ドキドキが止まらないよ。


私たちは、美味しいランチを食べ、カフェを後にした。


純ちゃんに腰を抱かれ、寄り添って歩く。

「観覧車、乗ろ?」

純ちゃんが言った。

あの時は、夜、乗った観覧車。

今日は、夕方には帰らなきゃいけないから。

「うん。」

私達は、並んで座った。

純ちゃんが私の肩を抱く。

私は、純ちゃんの肩に寄りかかった。

「ふふっ」

私は思わず、笑った。

「何?」

「あの時は、緊張して、こんな風にはくっつけなかったな…と思って。」