純ちゃんの手が、私のぷよぷよした脇腹に添えられてる。

どうしよう?
私の余分についたお肉がバレちゃう。

いや、そんなのとっくにバレてるんだけど、でも、直接、触られたら、私が太った事、実感されちゃうよね?

「咲笑、今度は何?」

純ちゃんは笑いながら、聞く。

「あのね、純ちゃん。
私、あの頃とだいぶ体型が変わったから、ほんとは嫌なんじゃない?
こんな風になるなんて、詐欺だと思ってたりしない?」

私が、ずっと心配で、でも、なかなか聞けなかった事を聞いてみる。

「そんな事、気にしてたの?
どんな咲笑でも、俺は咲笑だから、好きなんだよ。
もし、ここに若くてスタイルが良くて綺麗な人がいたとしても、俺は絶対、咲笑を選ぶよ。
それとも、咲笑はおじさんになった俺は嫌だと思ってる?」

私は首をブンブンと横に振った。

「私も純ちゃんが好き。
うちの会社にもイケメンの若い子がいるけど、比べ物にならないくらい、純ちゃんが好き。
私には、純ちゃんしかいないの。」