入学式を終え部活動の紹介の為
体育館へ集まって今正に部活動紹介が始まる
私美咲は部活動をすること決めていなかった
でも中学生と言えば部活動に励んで喜び悲しみを分け合うと言うイメージだから何かしらに所属はしたいなんて思っていた。
「部活動紹介を始めさせてもらいます」
「ではまず、男子バスケットボール部」
面白おかしく少しバライティ的に進んでいく
女子テニス部、卓球部、バトミントン部
進んでいくが正直入りたい部活はない。
何故なら最初から決めていたものがあった。
私は皆には天然で物事を適当にノリというもので決めてそうと言われていたがひとつ決めたら頑固でそれから絶対に他に傾くことがない。
「サッカー部」
虐められたくないけどこの部活以外ない
頭の中には、、、
私美咲はサッカー部を希望している。
けど周りはテニス部とかバトミントン部とかいかにも女子っていう塊しか居なかったからノリで
「テニス部仮部活いこー。」
「行く!!!」
なんて言ってしまった流されると言うよりその波に乗った方が上手くいく。友達が作れる
という考えからだった。
私は昔からいい方に行くように裏を読み行動するある意味自分を隠す人間だ。
言い換えると腹グロいやつなのかもしれない
でも偽ることで解決するならと自分の思いを
隠すことで楽になろうとしていた。
本心を晒せだして辛くなるぐらいなら適当に流れに乗っておこうというね
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このまま日は過ぎ
仮部活の日
「テニス部一緒に行こう」
誘われたし乗るか新しいもの見るのも悪くないしやることも経験だ。と言い聞かせ
今日はテニス部へ
「バレー部行こう」
なんて言われたら友達だし楽しそうだし先輩も仲良くしておきたいし行くか。脈広げだ
なんて言い訳を付けていく。
そしてバレー部へ
サッカー部も2日ぐらいは女友達に何か言われない程度にいった。
何時だって周りに何かを言われることを恐れて行動をする
それが当たり前になっていた。
このことは私の中で当たり前
包み隠す事で周りとのバランスをとっていた
元々目立つことも陰口を叩かれることも嫌い
こんなことを続けた後悪魔に襲われるとは思わなかった。
本入部の紙を提出する日が来ることが恐ろしかった。
イメージ的に中学生イコール部活動
部活動に入らないいわゆる帰宅部はサボり
という世間のイメージ
イメージ好印象の為その頃の私は生きていた
いい子ちゃんのイメージに添いたかったし普通になりたかった普通でいたかった。
普通から外れることが不良だと思ってた。
欠品だと思ってた。
時は流れ本入部の日が来た
紙を出して帰らなきゃ行けない。
正直になろうかそれでもそれでも
流れに乗るのが正解なのか
この頃の私の頭の中に帰宅部という選択肢はなかった。帰宅部はサボりだし不真面目だと思ってた。
でも入りたい部活動はない。
唯一入りたい部活動はサッカー部
また一言一言みんなから言われる
怖い。
けど最後の最後仕方がなく
サッカー部と書き名前を添えて紙を提出した。
誰にも見られてないこと願って
紙を手で覆い
ひっそりと書いた。
誰にも見られませんように
と願い続けた。
帰ってからもそわそわしてやめておけば良かった。泣きたくなった。
その都度男の子に生まれたかった。
そしたらこんな取り越し苦労しなくて良かった。生まれる時を間違えたのかと何度も思った。
ビクビク震え
迎えたくもない初ミーティング
顔合わせの教室怖くて怖くて
記憶にもない。
男しかいなくてもうどれほど生きる場所を間違えたかと思った。
着替える場所も別の場所を貸してもらうため鍵を取りに行ったり鍵を閉め忘れないようにすることで頭いっぱいになってイライラする
サッカー部は男の子しか居ない前提だからそれも善意行動で更衣室の鍵貸してくれてるのかもしれないけれど私にとってはストレスでしかなかった。
けど私は性格上私がうまくやればいいと思うからどういう思考回路でこうなるのかは分からないが結局自分を責めた。
男の子に生まれればこんなこと先生だってしなくていいのに
私が今場所にいるから悪いんだ
他人を恨むことは無かった。
結局男の子に生まれたかったにたどり着くばかりでどうしようも出来なくて泣くことしか出来なかった。
弱さを見せたくなくて一人部屋で深夜泣き続けた。
けど自分が悪いことにしか辿り着かず
泣いたところで結果は変わらなかった。
そんな日私に部屋が与えられた。
使ってない倉庫のような部屋
片付けられることも無く手に渡ってきた。
到底私は女子重いものを持ち運ぶことも掃除もした事も無かったため片付け方がわからない。
ものだけ置き着替えだけするために使っていた。
ホコリが舞うこの部屋を片付けてくれる先生はいなかった。
迷惑はかけられないと思い片付けして欲しいとも頼めなかった。
これが私の弱みでありいらない優しさ
人を困らせたくない巻き込みたくない自分が辛いのは我慢すれば済む言い聞かせ
適当にしていた。
ある女の先輩が声をかけてきた。
週末の練習が重なって興味本位で
「1人でつかってるの?」
「はい。」
「こっちおいでよ掃除されてないみたいだし」
いいのかな?と思いつつも辛かったし移動して別の部活の子達の部屋をこの日から間借りしていた。
その部活の部屋には掃除用具もあり綺麗にされており快適だと思ったけど
そこから陰口が始まる
「いいよね!1人の部屋あるとか」
「女子1人だからねでもずるいよね。」
「私たち人数多いし増やしてもらいたいのに」
確かに間借りしていたため使うことはほぼ無かった。だからこのようなことを言われても当たり前だと思う。
けどいい気はしなかった。
掃除してほしいのに一緒にでもしてくれたら戻るのに。。。。。
その間借りしてた部活動の同級生からも
笑顔でさらっと言われることも
「なんでそのへやあるのにいかないの?狭いやん。」
私は笑顔で答えた。
私は彼女は許されると思ったんだと思う。
私はいつも笑顔だし天然って言われるぐらいだからそれを演じてるとも知らないからね
正直心情としてはぐちゃぐちゃ
怒りもあるそれは先生にも掃除してくれれば私こんなとこに居座らなくても済むのにとか
確かにそうだよねなんかごめん。
でも結果的に辿り着くのは男の子に生まれなかった私が悪いんだ。
自己解決に至るその日から出れる日はできるだけ自分の部室に戻るようになった。
相変わらず誇りだらけあ、
嫌だなけど我慢すれば誰も何も言わないこれでいいんだってポジティブな適当思考にして自己解決
辛くても辛いって言わないのが勝ちだと思った。そんな自己解決がゲーム化して楽しくてハマった。
辛いこと分陰することもだんだん楽しくなり
それを我慢すれば自分は成長しているという優越感に浸るようになった。
そんなある日自分の部室が先生の記憶違いでほかの部活に渡ってしまってもう決定まで行ってしまったことをその場で報告され謝られた。
私の存在の薄さが巻き起こした事件だった
肩身狭く生きていかなきゃいけない突きつけだった。
でもできる私は笑顔で大丈夫なんて答えちゃうんだよね。
全然大丈夫じゃないけどね。
そんな自分の居場所を奪われ泣いた
これももちろん誰もいない場所深夜という条件下
親の前でも先生の前でも笑い適当にやり過ごした。帰ろ夏祭り行きたいしなんて言って言い訳して早く逃げたかったその場から
辛い顔したくないしそう分かられることが恐怖だったから笑って笑って逃げた。
あの時辛くて泣いてたら変わってたのかななんてね。
このことを発端に部活へ行く事が分からなくなり益々部室のことで陰口を叩かれるように
友達だったことも部室の件で揉めて私が結果的に悪くなりでもよく分からなかったけど何言ってもしょうがなくて諦めた。
同じ部室の子からも陰口を叩かれ
このまま3年間続けられる気がしなかった。
何かが崩れ落ちかけていた。
部活に顔を出せなくなり
行こうと思っても涙しか出ず
呼吸がおかしくなることを繰り返し
部室に入って1時間ぐらい誰もいない場所で泣き逃げるように帰る日々が続いた。
顧問にバレ怒られる。
けど行きます行きますしか言えなかった。
もう行けないけど行きます行きます
しか。
元々低血圧の私美咲は朝起きれなくなり学校に遅刻するように
結果的に朝来ないやつは部活だけ出るなと
言われて
段々何をしに行ってるのか?
何を頑張って学校に来てるのか
わからなくなって言った。
低血圧とやる気を失い
1年の3月には学校へ全く行かなくなった。

