うつくしと思うのはキミだけ




「何、死のうとしてんの?」


こっちを睨むように見つめる男の子。


何よ、消えなよって言ったの、そっちじゃない。


私も睨むように見つめ返した。


「ハァ。分かったよ、とりあえずこっちに戻ってきてよ」


え、分かったの?


睨んでいた瞳はいつの間にか苦しそうに、懇願するように細められていて。


私は柵を跨いで男の子に近づいた。


「あのさ、」


男の子が口を開いた。


「キツく言い過ぎた。ごめん」


彼は頭を垂れた。


え!?え?謝られてるの?私が?


だって、この子、人の不幸を嘲笑うような子だよ?


「消えなよってのは、ほんとに言い過ぎた。だから、頼むから、死なないでくれよ。お前が死んだら、俺、俺、、、」


彼は俯いて拳を握りしめた。


爪が手のひらに食い込んで痛そうだ。


私はそっと彼の手に触れた。