好きだから素直になれないんです!!



凛とした声に、すぐに振り返るとそこには、爽やかなキラキラ眩しい笑顔。



「い、市川くん?!」



あたしに声をかけてきたのは、クラスメートの市川翼(いちかわつばさ)くん。



生徒会に入っていて、イケメンだし、バスケ部で運動神経もいいし、成績もいい。



そしてなにより…誰にでも優しくて、笑顔が絶えないとこが、リアル王子!




まさに、あたしのタイプ、ど真ん中の人なんですっ!!




「三嶋さん大変だったね。きっと愛斗が邪魔してきたんだろ?それなのにあいつ…」



嬉しい!!



本当のこと分かってくれてたんだ!



「市川くんがわかってくれてるなら、それでいいよ!」



あたしがニコッと笑いかけると、市川くんも笑い返してくれて。



「本当に優しいね!俺も掃除手伝うから、早く終わらせちゃおうよ。」



「へっ…?!そんな!市川くんは部活に行って?!」



「俺、今日生徒会の仕事があるって言って休むからさ!たまにはサボりも必要だよね?」




なんて、イタズラな笑顔で言われるから、あたしの心臓はキュンっと音を立てた。




ずるいよ〜!



さすが王子〜!



そんな風に言われたら、断れないじゃん!




「じゃあ…お願いします。」



「うん!任せて」



市川スマイルに、こっちまでニコニコになっていると、スマホが鳴った。



【TO 花


 ね?言ったでしょ。

 一人じゃないって♡】




あたしはすぐに周りを見渡したけど、花の姿はなく…。



本当に…あの人は何者なんでしょうか…。