時間というのは、本当にあっという間なもので。



気がつけば、地獄の放課後はやってきた。



「花ぁ〜!手伝ってよぉ〜!友達じゃん〜!」




あたしは、最後の手段で、親友の花(はな)に頼み込んだ。



花は、あたしの小さい頃からの幼馴染。



見た目も、話し方もフワフワしてて、名前の通りお花のような女の子。



でも、実は、狙った男子は必ず落とすハンターで、さらに毒舌なとこがある。



あたしは、正直花には逆らえない…怒ると怖いのよ…。この方は。



「あはは〜、なっちゃんっ。面白い冗談だね〜」



顔はいつも通りの天使の笑顔だけど、目は笑ってない…。