「先生っ!あたし、黒瀬に教科書取られて…だからっ!故意で授業妨害したわけじゃ…」



「ふーん、そうなのか?黒瀬」




先生が疑いの顔で、黒瀬を見てる。



でも奴はキョトンとしてから、平然と答えた。



「まっさかー。こいつ俺のこと好きらしくて、俺教科書持ってんのにわざわざ見せてくるんスよ〜」




そう言って、黒瀬は自分の引き出しからヒラヒラと教科書を出した。



なっ…?!



持ってたくせに、嘘ついてあたしの奪ったわけ?!



どんだけ意地悪いのコイツ…。




「てか鬼タカせんせー。成績トップの俺と、アホなコイツ。どっちを言い分を信じるんすか?」



勝ち誇った顔でこっちを見てくる黒瀬に、心底イラッとする。




しかも、先生も先生だよ。



「まあ確かに、三嶋はホントに阿呆だからな〜。黒瀬は毎回テスト完璧だ。」



「だろ?」



「じゃあ、放課後掃除は黒瀬は免除。三嶋一人でやることで決まりだな」



成績で人を判断するんですか?!?!



ありえない!!




「そんなの無理に決まって…!」



「ファイトー、アホな三嶋さん?」





ほんっと!!!最悪!!!!