毎日同じ事の繰り返し…

何も掴めなくて

何も出来なくて…

もがいているように思えても実際は立ち止まっていた

気持ちばかりが焦っていて

抜け出せない迷路にでも入ったみたい


ジリリリリ

授業の終わりを告げるベルが鳴った

「ねぇ…」

席を立とうとした時誰かに声を掛けられた

「はい?」

「話があるんだけど…」

多分今の授業が一緒の人だろう
話したことは無いから名前は知らないけど
何度か見たことはある
確か…友達がカッコイイって言ってたグループの一人だ

「えっと…」

「良いから来て」

言われるままとりあえず校舎の外へ出た