私たち、付き合う前の友達みたいな関係に戻れるのかな？戻れたらいいな。


風矢に公園で会うまで不安だった胸がスッキリした代わりによく分からないモヤモヤが襲って来た。
わらかない。自分が。



翌日
「萌愛、来い！」


学校に行くと龍樹にいきなり手を引かれ空き教室に連れてかれた。


「ちょっ！強いよ！」
「っるせぇな。」


なんで不機嫌なの？てか、朝からこんなに疲れさせるとはなんてやつだ。


「…お前さ、解放してやる。」
「え？」


私の心臓は嫌な音を立てた。
「だから、もう仮の彼女演じなくていい」
「何で？」


何言ってるんだろ私。いつも嫌で仕方なかったのに。


俺様で偉そうで、でも龍樹はいつも助けてくれた。
「お前はそれを望んでるだろ？もう、女除けとかどうでもよくなったし。じゃあな」


そう言って、空き教室を出て行こうとする龍樹の腕を掴んだ


「待って！」
「何？」


そう言う龍樹の目は冷たくて、何も言えなかった。
何で、私嫌だとか思ってるの？