風矢の目はとっても真剣でなんでもお見通しなんじゃないかってほど鋭かった。


「…付き合ってない」
だから私は正直に言った。


「やっぱりか。俺さ、萌愛をフったこと後悔してるんだ。まだ好きだから。」
え、どういう事?


「萌愛ってさ、俺に興味ないのかなって思ってた。俺が萌愛以外の子と話してても全然妬かないし、


俺がデートに誘っても楽しくなさそうだし、萌愛の親のことだって、悩んでるのに俺に相談してくれねぇーし。


俺らって付き合ってるのかってずっと不安だった。俺だけが萌愛を好きでいるような気がしてた。別れ話したら萌愛は嫌って言ってくれると思った。」


そうだったんだ。私、風矢のこと好きだったのに。
傷つけてたんだ。本当に最低。