「龍兄ー!うわっ、ハグしてる」
いきなり部屋の扉が開いて、うるさい奴が入ってきた。萌愛は、ビックリして俺から離れた。


「チッ…お前さ、いきなり開けるなっていつも言ってんだろ?」
「お姉ちゃん可愛いー!」


そいつは、俺を無視して萌愛に抱きついた。
「うわっ!」


「おい、湊離れろ」
こいつは、俺の弟で湊。幼稚園年長で調子に乗っている。


「いいじゃーん」
「よくねーよ」