ーピロン
近くで機械音が聞こえた。


そして、私はその正体が知りたくてまわりをキョロキョロと見渡すと、
「いいの取れたー」
と、悪魔な笑顔で私の前に現れたイケメン男子。

イケメン男子の手には、スマホが握られていて画面には私の泣いてるところが収められていた。


「ちょ、消してください!」
「え、なんで?」


なんでってまじな顔で言われても。
「それは、肖像権の侵害です!消してください!」
「何それ。消さねーよ?」


肖像権って習ったよね?
てか、消してくれないと困るんですけど!


「何でもするのでお願いします!」
「へー、何でもしてくれるんだ?」
またあの悪魔の笑みを浮かべている。
何か企んでるに違いない。


「で、できる限りのことはやらせていただきます!」


でも、ここで引くわけにはいかない。