「ちょっと借りるね」
周りの女にそう言って俺の腕を結構強く引っ張って来た。


「おい、何すんだよ」


「萌愛のことで話がある。」


俺は、萌愛って言葉を聞くだけで動揺してしまう。
全然忘れられてねぇーじゃん。


俺は、こいつと上手くいけばいいと思って解放してやったのに。