授業が終わり、


次の移動教室のために一番前の美希の席に行くと
まだ数学の先生は他の生徒の質問を聞いていた


「美希ー!次移動だよ」
「まじかー、ちょっとまって!」


美希が用意するのを待っていると
数学の先生が話しかけてきた。

「山本さんは中間は頑張ってね」
「ですよね、、、」
「分からないところあったら休み時間とかに聞いてくれたら教えるから」
「はい」

うわー、、最悪のタイミング
今は話しかけられたくないよ

玲奈が「次の教室行くよ!」と私を呼んだ

「先生と何話してたのー?」
「今回あんまり点数良くなかったから、頑張れって言われたー」

あんまりどころじゃないんだけどね、、

「今回数学の難しさ異常だよねー」
「センターの問題入れるのは早いよ〜」
「でも来年だよね、、怖っ」
「やめてー!まだ華の17歳にもなってないんだから!高校生活楽しむよ!」
「だよね!まだだよね」


2人との会話にホッとはしたけれど、
きっと2人はここまで酷い点数じゃ無いんだろうな
不安からか心がザワザワした

次、ちゃんと勉強したら良いんだし
今回は集中出来なかった私もダメだった。

今から頑張れば良い!って考えても
なんだか次のことを考える余裕がない

22点を取った私と
英語の採点ミスを先生に言わなかった私が

自分に自信を持つことを邪魔をする。

その日一日中、

何をしていても、不安と焦りからか
いつもの調子が出なかった。