そのときくるりと佐川くんがわたしの方を向いた。 「なんか昨日と違う?」 ん? 「あー、髪の毛下ろしたってだけだけど」 わたしが髪の毛をくるくるしながらいうと、 佐川くんは 「そっちの方が良いよ」 って笑った。 「そりゃーどうも」 わたしがそういうと、今度こそ、 佐川くんは廊下を歩いていった。 先生にも気づかれないかなー? とか、期待してわたしも教室へ向かった。