「ありがと、」 ありがとうなんだけどさ、 なんだか、抱かれてるみたいな態勢なんですが、 わたしは佐川くんの腕をくぐり抜け 上履きを履いた。 「じゃ、またね。」 「うん。じゃね。」 佐川くんってやっぱりよくわからないなー。 って、本当 ちゃんと学校来てよかったわ。