ここで合ってるよね? わたしは地図を辿っては壁にあたり、 何回迷ったことか。 わたしはチャイムを鳴らす。 中からはガラガラの声で「はい」 と言われる。 「佐川くんのお宅ですか?」 「…誰?」 「隣のクラスの宮ノ越です。」 しーん、となる。 そりゃあ、誰だよってなるよね。 喋ったこと無いし。 てか、みたことないと思うんですけど。 「入って。」 「え?」 インターホンから意外な言葉を言われて わたしは一瞬固まる。 ドアがカチッと鍵の開いた音がした。