いつの日か、また、人が生きて、愛し合い、恋人達が睦みあうそのときまでも、心は確かに残るのだろう。


たとえ、それを知る者が、ただの一人もいないのだとしても。

たとえ、それを語る者が、ただの一人もいないのだとしても。


風に舞う、たんぽぽの白きわたげが、ふと、やさしい想いを誘ってくれるのを。



遥かな想いを、伝えてくれるのを。