―――― ヒューーー、ドーーーン 遠くで、大きな音が聞こえて、暗かった空がきらめく。 屋台の灯りがうまく届かない、私と千歳くんのところにもその光は届いて、千歳くんの穏やかな顔を照らした。 千歳くんが、空を見上げる。 私も、一度、千歳くんから目をそらして、同じように次々と打ち上がる花火をじっと見つめた。 きれいだ。 誰とみても、どこで見ても、花火が綺麗なことにはかわりないけれど、 だけど、その美しさのせいで、いろんな感情が浮き彫りになっていく。