だけど、千尋はずっと誤解したままだ。 千歳くんのことをずっとずっと好きだと思ってる。 今も、ずっと。 私が何も言わなければ、これからも、ずっとだ。 千歳くんは、そっか、と優しい相づちをうって、少しだけ私との距離をつめた。 それから、秘密ごとを打ち明けるみたいに、静かに口を開く 。 懐かしむように、それでいて少し意地悪く、千歳くんの目が細くなる。 「虹と別れた日ね、千尋にそのこと言ったら、あいつなんて言ったと思う?」 「…わかんない」