最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。


いかがだったでしょうか。


さて、完結してから結構時間が経ちましたが、やっとこさあとがきを書く気持ちになりまして、丁寧に書いていこうと思います。




虹と千尋と千歳。それから、虹と水嶋と千尋。虹と水嶋と百瀬。虹と千尋と百瀬。たくさんの三角形をこの作品には入れました。

虹と千尋と千歳の三角形がいちばん、歪で嘘ばかりで、切なく、愛のあるものにしたくて頑張りました。


虹の恋の移り変わり、憧れはときに残酷だと思います。千歳は、千尋よりも何倍も頭が良くてずるくて、性格的にもかっこいい男の子だと思いますが、虹は不器用だけど、不器用ながらにひたすらに真っ直ぐに優しい、自分の恋もまともにできない生きるのが下手くそな千尋にいつの間にか惹かれ、恋に落ちた音はきっと誰も知らなかったと思います。虹の恋にいちばん初めに気づいたのが、虹でも千尋でもなく、賢いがゆえの千歳、というのが皮肉です。それぞれの思いや葛藤の末、嘘つきで正しくない三角形ができあがったわけですが、その中にも恋情以外の気持ちもちゃんと互いに向けていてほしかった。それを私なりに頑張って書きました。

また、裏話になりますが、そんな中でも千尋は叶わない恋だと思いながらも、他の誰かを好きになりたいと思うこともなく、ただひたすらに虹だけを見ていました、さすがにすごい愛だと思います。どこかのヒーロー(千草)とは大違いです(笑) 恋と愛、勝ったのが恋でよかった。私が個人的にいちばんお気に入りのセリフは、千尋に虹が、戻ってきて、と言うところです。いちばん、あの台詞を言った虹が、女の声をしていたと思います。

これからもきっと、虹に優しさをむける千尋だけど、そこにちゃんと下心や自分の我儘を向けることもできるようになってくるんじゃないかなと思います。千尋は結構独占欲も強いし、嫉妬深いやつだと思ってるので(笑) ちょっとくらい、わがままになってほしいです。

過去は変えられないけれど、変えられないからこそ、絆は在るべき姿で結ばれたと思うので、虹がはじめて恋をしたのが千歳で良かったし、千尋は一度失恋をして良かった思ってます。そんなことを言ったら、2人に怒られそうですが。だけど、きっとみんな過去に後悔はないと思います。

それと、この作品では、ヒーローとヒロイン以外のキャラも大切にかけたんじゃないかなと思います。百瀬と水嶋のお話はまたいつか書こうと考えています。虹と千尋以上に拗れたふたりです。また、お知らせさせてもらいます。


おっと、気がついたら長くなってしまいました。申し訳ないです。読んでくださりありがとうございます。自分の中でも、虹よわは大切な作品になったので、出会ってくださったこと、本当に嬉しく思ってます。

ちなみに、この作品のテーマソングとしましては、tetoの不透明恋愛と、きのこ帝国の海と花束と、クリープハイプのただです。よろしければあわせて聞いてみてください.......!


それでは、読んでくださった方、レビューや感想をくださった方、本当にありがとうございます。また、どこかで。



2020.06.16 灯