「…本当は人見知りで、目立つのが嫌いな人」

「……虹、真面目に言ってないなら、怒るよ」

「真面目だよ。それと、興味のない人に告白されたら一度傷つけることでそれ以上傷つけないようにする人」

「は?傷つけてる時点で、そんなんエゴじゃん」

「あとは、ずっと好きなものとか嫌いなものを覚えていてくれるのに、肝心なことは忘れたふりをしちゃうし、自分の事なんてどうでもいいって思ってる人」

「……虹のタイプのセンス変」

「あとね、」





夕焼けに完全に傾いた刹那、こてん、とテーブルの下の千尋のひざにわざと足をぶつけた。


千尋の瞳が私をとらえる。


違う、逆だ。


わたしが、捕らえている。




瞳の中に私がいる。


それが全てではないから、今から千尋に私は言葉をぶつけようとしているんだよ。





ーーあとね、