「千尋、」 「ん、何、虹」 私の線香花火の光が弱くなる。 そうやって消えていこうとする過程が一番美しいかもしれない。 とけるように、真ん中の一番大きな光が重力にすべてを委ねて、落ちていく。 スローモーション。 目が離せない。 見惚れる。 その消えていく光を、少しだけ私にわけてほしい。そんな意味のない願いごとが頭でうまれる。 その刹那、『千尋に思いを伝えるべきだよ、』、千歳くんの声がした。 それで。