シューーー、と二つ分の花火の音と、飛び散る光. きらきら、ちかちか、している。 その無数の小さな閃光が、去年の私と千尋よりも今こころの距離が近いかもしれない、なんて錯覚を起こさせる。 私たち以外誰もいない公園の端っこで。 子どものように無邪気にはできないけれど、しばらくの間、お互いに話すこともなく、私と千尋は、ただひたすら花火をしていた。 だけど、ずっとそのままでいたわけではなかった。