黒板の前に立つ彼のボールペンを見つめながら、そんなことを思った。 (もう、これは使えない、ね。) わたしは、シャーペンを筆箱にしまって、違うシャーペンを取り出した。 さようなら、わたしの好きな人。 さようなら、わたしの初恋。