「よし、じゃあ、ここまでを次の練習問題で確認していくぞー。」



颯真先生の声でだんだんと現実世界に戻ってきた。


わたしの手には、あの日そうちゃんに買ってもらったシャーペンがあった。



・・・年齢とかじゃない。

そうちゃんにとって、わたしはどう頑張っても恋愛対象にはなり得ない。


わたしと同い年の夏海を、そうちゃんが選んだのだから。