部屋で倒れている彼女をお隣さんがみつけて救急車を呼んでくれたらしい


先生の話だと彼女の余命は1年


目からは涙が溢れて止まらなかった


「あと、1年か……短いな…ッ……」


寝ている彼女に話しかける


「もっと一緒にいたかったよ……ッ…」


「ん、まこと…?」


目を覚ました彼女がそう言った


「っ、」


彼女の手を握り締めた


「どうして泣いてるの?真琴は笑顔が似合うよ?」


無邪気な笑顔を見せてくれる


「菜緒、好きだよ」


「うん、私も…」


好きで好きでたまらない


だから、嘘なんて言えない


本当のことしか言えないよ……


「菜緒はね、あと1年しか生きられないんだって……」


「うん、」


「もっと、一緒にいたいのに……」


「うん、」


涙を流しながら話すことを彼女は静かに聞いていた