「オハヨーッ」

朝の挨拶が飛び交う教室の中。

柚姫の姿がない。

昨日の事もあって俺は色々と敏感になっているのかもしれない。

「ねぇ、来たよ……」

「えぇッ、俺、来ない方に賭けてたのに。」

そんな言葉が次々に出てくる。

なんなんだ……?そんな疑問を持ちながら、席を立とうとしたら、携帯がメールを受信した。

「…………なんだよ……これ…」

『私は1年C組の桃井柚姫だよ♪
誰か一緒に遊ぼ?
教室で待ってるから迎えに来て♪』

柚姫の名前が入ったイタズラメール。

「誰だよ、こんなことやったのわ………。」

「和詞……。」

ドアから聞こえてきたのは、柚姫の声。

「柚姫!…大丈夫か?」

「うん……。これって、あのメールのせいだよね。」

柚姫が言った、これって言うのは、教室にいる奴等の目線。

「たぶん……」

「和詞も見た?」

「…うん……。」

「そっか………なんか私………」

柚姫はそのまま教室を出ていってしまった。

「柚姫!」

俺は柚姫を追うように教室を飛び出した。

けど、廊下には人が沢山いて柚姫を探せる状態ではなかった。

「……学校からでた…?」

とりあえず、思いあたるところを全て探そう。

今、柚姫の近くにいてやらなきゃいけないのは、俺だ。

他に誰がいるんだよ。

柚姫を守るんだ。

クラスの奴等が柚姫をどうやって見ていても、学校の全ての奴等が柚姫の敵でも………!

柚姫を守るのは、俺の仕事だ。

彼氏の俺が守ってやるんだ。