「じゃあ…祐芽も私に話してね?嫌なことでも嬉しかった事でも……何でも聞くから。私ばっかり話すのは、ダメなんだよ。……また、今みたいに、話してね。」

祐芽はキョトンとした顔で、私を見る。

私はニッコリ笑って、祐芽を見る。

「柚姫。ありがと。」

祐芽は涙が溢れそうな、目をこすって、立ち上がった。

「じゃあ、そろそろ、行きますか。♪」

………?……

「えっ?祐芽…?どこ行くの?」

「決まってんじゃん★!悟と和詩を迎えに☆サボらせる!」

祐芽が笑って私に手を出した。私はその、優しい手に捕まって、自転車に乗った。
さすがに乗るときには、離したけど。

私の気持ちを、祐芽だけには、全部隠さず言うことにした。

祐芽も私に全部言う。

この人の前なら、強がらなくても……我慢しなくても……素直になれるから。大好きだから。

この人になら

私の気持ちを

全部言えるから。



祐芽に伝えるね。

私の気持ちを

分かってくれて

ありがとう。