「人数多いし、二人ずつにしようぜ」

ッていう、悟の提案で、二人ずつになることになった。

けど……組わけが悪かったのか、

「あぁぁ。何で俺の隣には祐芽がいないんだぁ!」

悟はさっきからこればっかり

「へーへー。祐芽じゃなくてスイマセン。」

あきれ顔で観覧車から景色を見る。

観覧車に乗った組は

『俺と悟』・『祐芽と柚姫』・……そして『亜依と尋』

亜依と尋の所には細工をしたんだけど……そしたら悟も

『なんなら、俺と祐芽も一緒がいい。』

ッて言ったけど、

『俺が柚姫とになるから無理。』

ッて拒否した。

それで、悟はさっきから嘆いている。

「なぁ……亜依達どうなったかな?」

俺が悟に聞いても、悟は

「さぁぁ…降りてから聞けよ。」

ってそればかり。

俺達が一週終えて、観覧車から降りると、亜依は尋の隣にいた。

俺が降りて来たの気付いて、走ってきた亜依。

「亜依。どうだった?」

亜依の顔を覗きこんで聞く。

「アタシが……好きッて言ったら……俺もッ……」

最後の方は、泣いてて何を言っているのか分からなかったけど、亜依の喜びは充分、伝わってきた。


「次は、和チャンの番だね」


亜依は俺の耳元で、ささやいた。

俺が、何でッていう顔をしてたのがわかったのだろう。

「和チャン見てればわかっちゃうよ。」

俺ッて顔に出やすいのかな…

赤くなっている顔を隠すように、腕で顔を隠した。