だから僕は、笑顔でサヨナラを叫ぼう




黒い塊は先程と同じように、僕の手に身体を伸ばしてくる。


……もしも、このまま自分が食われたら。

そんな最悪な想像が、ふと頭をよぎる。


駄目だ。

今は、そんなこと。



ごくりと唾を飲み込んで、震えを抑え、札を押し込んだ。