「……」 『どうした、早くしろ。このままなら、次は貴様の番だ』 「……分かってる」 微かに膨らんだ胸の中で、心臓が所狭しと暴れている気がする。 鼓動が早くなる。 それでも、やらなきゃ。 僕は必死で足音を殺し、震える手で札をバケモノに差し出した。