ゴールデンウィークが明けて久しぶりの学校。
いつも通り、2人で学校への道を歩いていると、

「し〜い!」

「わっ?!」

勢いよく誰かに抱きつかれた。

「びっくりした…はるちゃんおはよう!」

「おはようしぃ!
ねねっ、オーディションどうだったの…?!」

あ、そうだそうだ!

「受かったよはるちゃん、オーディション、グランプリ取ったよ!」

びっくりしてくれるかな?

「…そうよね。しぃが受からないわけないもんね。」

え、なんですんなり受け入れられるの?
私ダメ元で受けたんだよ?!

「流石だねしぃ。おめでとう!」

「ありがとう!」

「そう言えばさ、今回のオーディションって応募何人くらいいたの?」

人数は、確か…

「…3019、?だったかな?」

「3019人!?」
「3019!?」

何?!びっくりした…
両サイドから大きな声出されたらビックリするよ、

「それ、桁間違ったりしてないよな?」

桁?

「319人とかの間違いじゃないわよね…?」

はるちゃんまで…

「間違ってないけど、」

ちゃんと、この耳で聞いたもん!

「はぁ…私見くびってた、親友の事。思ってた以上にあなたは凄いみたいね。
スターになっても友達でいてください…」

さっきから2人がボケ倒してくるんだけど、どういう事ですか…?