「紫音さん、準備できたら隣の部屋に入ってきてね!」

一通り練習を終えると、大野さんが現れた。

「わかりました!」

ギターを持って隣の部屋に向かう

「どうぞ〜」

「失礼します!」

中に入ると、

「…?」

なんか、一昨日より人数が増えてるんだけど?!
前は2人だったよね?!

どうして6人もいるんですか。
こんなに多くの人の前で歌うの!?

すると、私が思ってる事を感じたのか、

「人が多いのは気にしないで!この前と同じようにしてくれればいいから」

そう言ったのは、一昨日も居た審査員の人。

「分かりました…」

「じゃあ審査を始めます。曲名は?」

「はい、『夢想違愛』です。」


《夢は 持つ人しか叶えられないんだから
少しでも上見て歩いて行こうよ
どうしても叶えられなくたって
ヒカリの放物線 まだ消えない
私はあなたとの未来照らすため
生きていくの
この先ずっと
幸せばかりじゃなくても良いから
どうか信じてください》