愛を私の音色に乗せて。



「はぁ…。着いた!」

「…はぁ、はぁ、
紫音、お前バケモンかよ…何で息切れねぇんだ、」

「失礼な!?早くお店入ろうよ?お腹すいた!」

「…はいはい」

なんか若干呆れられてるけど、私からしたら何がおかしいのかなんだか。

「いらっしゃいませ〜」

まだ辞めてそんなに経ってないのに
凄く懐かしく感じる。

「…え?!紫音ちゃん?!」

「庄司さんお久しぶりです!お昼食べに来ました。」

「わぁ本当に〜!もお、久しぶりに会えてすっごい幸せだわ〜♡」

そう言いながら、ぎゅうぎゅうに抱きつかれる。
もうこれは庄司さんの癖。

「…あれ?後ろの子はシオちゃんの彼氏?」

「あ、そう…」

「そうです。西沢千翼っていいます。
あの…そろそろ紫音から離れてもらっていいですか?」

私が答えるより先にちぃ君に答えられ、尚且つ庄司さんから引っ剥がされた

「あ、ごめんなさいね?でも安心して!あたしは紫音ちゃんのこと妹みたいに大好きなだけだから。
彼氏の座はあなたに譲るわ♡」

さぁさぁカウンターで話しましょ!と案内された。