愛を私の音色に乗せて。




今日中に歌を仕上げなければ!と、次の日は朝6時に起きた

よし、なんか今日は凄く調子がいい!
すぐさま防音室にこもってノートとペンを持った

昨日の本の内容を思い浮かべ、思ったままの言葉をあるだけ書き出す

無我夢中で書いたこの言葉たちが、きっと私の素直な言葉だ。
この言葉たちを繋げて詞にする

自分で言うのなんだけど、なかなかいい歌詞ができた!納得のいく出来栄え。

…そういや今何時?

「は!?1時前…」

私ここに5時間座りっぱなしのこもりっぱなしだ…一旦外の空気を吸おう。

今はゴールデンウィーク中だからちぃ君も家にいる、はず。

リビングに行くと、ちぃ君はパソコンと向き合って仕事をしていた

「おはよ!…って時間じゃないな。」

「おはよちぃ君」

「ずっと防音室にいたの?」

「8時からずっといたよ!おかげで歌詞は全部出来たけど、すんごい疲れた…」

本当、あそこにいると時間がわからなくなる。

「ふはっ、さすがだな。
気晴らしにご飯食べに行く?ほら、紫音が働いてた喫茶店とかどうよ」

え、

「行きたい!行く!」

「でもまだ曲作らなきゃなんでしょ?
あんまり長居はさせないからね〜」

と、しっかり条件もつけて。久しぶりに庄司さんに会ったら長々と話しちゃいそうだもんなね…


「3時までには家に帰る!って約束でどう?!」

私が提案する。
作曲はそれだけの時間があれば十分だ!