ということがあって、私は今要所要所ちぃ君に無視されている訳です。

「あの、ちぃ君?そろそろ降りませんか…?
重たいんだけど、」

「やだ」

「なんでよ!」

私やっぱり悪いことしたのかな…

「降りてほしい?」

「は、い…」

「じゃあ紫音からキスして」

「…へぇ、キス?!」

なんで、降りてくれることとキスに関係があるのさ!?

「してくれないと、俺このまま寝るから。
10、9、8…」

「なっ、分かったって…!」

…なにこれめちゃくちゃ緊張するんだけど、
真上にいるちぃ君の唇にチュッとキスをした。

「…これで、よろしいですか?」

「全然物足らないけど、今んとこは退いてあげる」

「…どうもっ!お風呂行ってきます!」