しかも、やっぱりちぃ君の部屋なんですね。
ちぃ君の香りばっかりで、全然落ち着かないんです。

「はい紫音」

…えっと、なんで両手を広げてるんでしょう?

「な、なに?」

「何って、今からギュってするの。早く〜」

「え、わわっ?!」

ちぃ君に腕を引っ張られ後ろから抱きしめられた

「ん〜久しぶりに抱きしめた気分。
しばらく充電させてね」

「くすぐったい…」

ちぃ君のサラサラな髪の毛が首筋に当たってこしょばい。

「くすぐったくない」

「もぉ〜」

「紫音の肌ってホントすべすべだよね
ずっと触ってたくなる」

「ねぇ無理ぃ!」

ずっと私の肌をなで続ける。
首、お腹、膝は自分で触ってもこそばゆい。

「紫音って首弱いよね〜」

そう言いながらベットに倒れこむ

「はぁぁ…癒される。おやすみ」

いやいやいや、え、この体勢で寝るの?!
足から腕から全てが絡んでいるような状態。

「…ちぃ君〜、」

起きない。スースー寝息も聞こえるし…
腕から出られそうにもない。

…まぁ、ちぃ君がゆっくり寝られるならいっか。
私は朝までちぃ君の重みを感じながら眠った