現在時刻午後8時58分
あと2分でドラマが始まる。
「…ちぃ君オーディションより緊張するんだけどどうしたらいい?
ドラマの雰囲気壊したりしてないかな、」
「なんでだよ、大丈夫だからそんなに緊張するなって」
私は今、ソファに座ってちぃ君の腕にしがみついている。
緊張して震え上がりそうだよ…
「お、始まったぞ」
「あ…、」
は、始まった…!
そこからはもうドラマに入り込んでしまって、
初回拡大版だったから、1時間半も集中して見てしまった
この話、やっぱりいい話。
俳優さんたちも有名な人がたくさん出てて、目が離せなかった。
それより…
「疲れた…」
集中し過ぎなのと、緊張でどっと疲れた…
「紫音始まってからCMの時でさえ動かないんだもん。
そりゃ疲れるよ〜」
「だってぇ…」
「ははっ、でもドラマ良かったな!
歌もすごい合ってた」
「本当?よかったぁ、」
他の人に言ってもらえるとちょっと自身がつく。
「もう10時半か…紫音今から何するの?」
「私は勉強するよ。もうすぐテストだし!」
「そっか、じゃあ隣で仕事しててもいい?」
「うん!あ、ちょっと待ってね!」



