愛を私の音色に乗せて。



なんですかその理由は…

「いや、言いませんよ?」

私も頑なに行きますからね。

「ふーん、良いの?」

「…何がですか?」

「今俺英語教えてるよね?しかも急ぎなんだよね?
あと半分くらい、自力でできるの?
そうかそうか、もう俺は教えなくても大丈夫なのか〜流石伊藤は飲み込みが早いなぁ〜」

…この先生、性格悪い。

「…言ったらいいんでしょ!?」

「うん、分かれば良し」

何かムキになって言うとか言ってしまったじゃないですか先生。

「はぁ…。絶対に誰にも言わないでくださいよ。それだけは守ってくださいよ良いですか?」

「もちろん」

一通りの説明をして、あの英語詞のことについてを話した。

「それで英語を教えてもらいに来たわけなんです」

「…なるほどね。あんまり信じられるような話じゃないけど」

信じられない、か。
まぁ信じて貰う必要もないっちゃ無いんだけど…