歩きながら考えたこと。

中村さんのこと。



だきしめて、口づけしてくれた。

それを消毒、といった。


ただの同情?
気が向いただけ?


…中村さんはそんな感情であんなことしない。


と思いたい。


『なんだったんだろ…』


心で呟いたはずの言葉がもれる。


中村さんは私のこと、どう思ってるのかな。




公園に立ち寄ってブランコにすわる。



見ているだけでいい、
たまに言葉をかわすだけでいい

そう思っていたはずなのに、

期待がふくらむ。


…すき…になってくれたのかな…



『そんなわけないか。
私よりかわいい子、たくさんいる。
そんな都合のいいこと…ないよね…』



自分でいった言葉に、自分でがっかりした。


そう、そんなわけ、ないんだ。。。