闇に染まる夏

のこり30分となったとき……

『私……帰る!!』

え?

『おれも……』

そう言って、帰る人が居た

クラスの半分が家へ帰って行ったのだ

『皐月……どうする?』

私が問いかけると

『私……わたしも……帰りたい……』

そう言うので

『危険だよ!!』

私は止めようとしたが

『大丈夫だよ。お願い。帰らせて』

そう言われては仕方がない

『うん……気おつけて……』

すると皐月はこう言ったのだ

『柚……もし私が死んだら言えないから……言うね?
柚……大好きだよ。私と親友になってくれて
ありがとう!ずっと親友だよ!!』

と……

『ばいばい!』

と……言ったんだ……

『皐月……!!』

叫んだが皐月が戻ってくることはなかった