君はアイドル



「ほら、行くぞ。
お前はただでさえ今撮られてめんどくせーことになってる時に。
家まで送ってく俺の身にもなれよ。」


理沙ちゃんを引っ張りながら家を出て行く基君に声をかける。


「そうだよね。
こんな時に基君外でない方がいいよ。
私送ってく、理沙ちゃんを。」


「はぁ?
絶対に嫌。」


思い切り拒絶をされた。


「後ろ付いてくだけだから。」


「送ってもらわなくても1人で帰れるし。」


「ダメだよ、熱愛撮られて多分理沙ちゃんも付けられてるし、ファンも何されるか分からなくて危ないから。」



基くんが、助かる。と笑った。


「よりによってなんであんたなの。」


ブツブツ言う彼女を宥めながら外に出ると、私たちを見つけて駆け寄ってくる人がいた。