学校からの帰り道、私達は手を繋いで帰っていた。
 「ねぇ、コウタ!今日何の日だか、覚えてる?」
 「どうしたんだよミオ。嬉しそーな顔しちゃってさ。」
 「しょうがないでしょ、嬉しそーな顔になっちゃうぐらいの日なんだから。」
 コウタは少し考えてから、
 「ん~、ワリィ。今日って何かあったっけ?」
 「ひっどい!コウタったら忘れちゃったの!?ホントに!」
 うつ向きながらまた考えているコウタの顔を慌てて覗き込むと……