「う…ぅ…」


そんな優しいこと言わないで……。


涙が止まんないよ…っ。


「美夜、泣くな。俺は別に美夜のこと軽蔑したり嫌いにならないから。な?」


視線を合わせ、微笑んでくれた。


「だって…私…っ」


涙が止まらない。


泣いちゃだめなのに…。


「ったく。いつから泣き虫になったんだよ」


呆れる晴流。


ホントは仕事に戻んなきゃいけないのに、私が落ち着くまでずっと一緒にいてくれた。


「ありがとね、晴流。あと、ごめん。仕事…」


「店長が普段サボりすぎてるから、今日くらいいーよ。美夜の一大事だし?」


ホント…晴流はいいお兄ちゃんみたい…。


優しくて頼りになって。


…晴流を好きになれたらどんなに楽だろう。


どんなに楽しいだろう。


なんで私はコウちゃんが好きなのかな……。