自分の感情をすべて晴流に吐き出したら、少しは楽になった気がした。


晴流は黙ったまんま…。


軽蔑……されたかな…。


嫌われたかな…。


「晴流…あの……」


何も言ってくれない。


普段から何を考えてるか分からない晴流。


それが今は怖かった。


「最低だと思うよ、俺は」


……っ!!


優しい言葉を期待していたわけじゃない。


それでも、晴流からのその一言は心を切りつけた。


「だけど」


晴流はそこで言葉を切って、私を抱き寄せた。


「ちゃんと俺にその話をして、終わったことだからって忘れようとしない美夜は偉い」