◆◇◆

「…美夜、そろそろ話せる?」


15分くらい経ち、ようやく話せる状態まで戻った。


「晴流…、私のこと…嫌いにならない…?」


晴流に嫌われたら私、もう生きていけない…。


晴流だけが頼りだから…。


…なんて、私にそんなこと言う資格ないか……。


「なんだよ急に。なるわけないだろ?」


優しく頭を撫でてくれた。


本当のお兄ちゃんのよう…。


「軽蔑…しない…?」


「しない。俺がそんな人間に見える?」


ふるふると首を横に振ると、晴流は笑った。


「なら大丈夫。話してみ?」